BioStar 2.5.0以下では、Wiegandデバイスのような他社デバイスを追加した後にWiegand入力信号を処理することができます。つまり、Supremaリーダーと他社デバイスを1つのデバイスとみなすことはできません。例えば、Supremaリーダーではサポートしていない特定のカードを「カード+指紋」認証モードで使用する場合、Wiegandを介してSupremaリーダーと他社リーダーを連結する必要があります。この時、多くの顧客がカード認証イベントを1つのデバイスから発生したように処理することを希望します。
BioStar 2.6.0から、One Device Mode機能が追加されました。この機能は、Wiegand入力がデバイス設定で構成された時、他社リーダーをマスターデバイスにWiegandリーダーとして追加せずにWiegand信号が発生すると、その信号がマスターデバイス(Supremaリーダ)で受信されるようにします。



構成方法

追加作業なしでOne Device Modeを構成することができます。Supremaリーダーと他社デバイスをWiegandケーブルで連結するだけで可能です。

1. Wiegandケーブルを利用して、Supremaリーダーと他社デバイスを連結してください。この時、Wiegand入力ポートはSupremaリーダーに連結しなければなりません。
2. 連結モードをマスター(Master)またはデバイスのデフォルト値(Default)に設定してください。

One Device Modeは、Wiegand入力設定が構成されている場合、あらゆるタイプのデバイスをサポートします。
スレーブ(Slave)は、One Device Modeをサポートしません。マスター(Master)またはデバイスのデフォルト値(Default/Standalone)のみサポートできます。


3. フォーマットの種類(Format Type)Wiegandに変更し、適合するWiegand形式(Wiegand Format)Wiegandカード形式(Wiegand Card Format)を選択してください。



4. 上級(Advanced)Wiegand入出力(Input/Output)入力(Input)に設定した後、入力/出力形式(In/Out Format)を選択してください。



5. カード+指紋の認証モードに設定してテストしてください。
5-1. Supremaリーダーの認証モードがカード+指紋に設定されます。



5-2. 他社デバイスでカード認証に成功するとWiegand入力信号がSupremaリーダーに送信され、その後Supremaリーダーが指紋スキャンを要請します。Supremaリーダーで指紋スキャンに成功すると、デバイスから「カード+指紋」認証がすべて処理されたように次のようなイベントログが記録されます。




サポートデバイスおよびファームウェアバージョン